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6.42020
【今が辛い女性へ】その不調我慢しないで。医師として伝えたいこと

こんにちは、木村 好珠です。
「生理痛がひどいのに家族や職場の人に理解してもらえなくて辛い」
「40代に入ってから急に汗をかくようになって恥ずかしい」
「夏でも手足の先が冷えやすくて靴下を手放せない」
こんな悩みをお持ちではありませんか?
現代女性は不調を感じやすい
私たち女性は、ストレスを受けやすい環境や、からだの仕組みなどの影響で、様々な不調を感じやすいものです。
でも、「女性だから生理痛は当たり前」「更年期障害は避けては通れない」「ひとりだけ寒いなんて言ったらワガママだと思われる」と諦めないでください。
大丈夫です。その不調は治す方法があります。
西洋薬と東洋薬のいいところをバランスよく使う
例えば、私の患者様の中でも、第一子出産後に生理痛がひどくなったという34歳の子育て中の女性がいらっしゃいましたが、体質に合った漢方薬を飲むことで、その次の生理から痛みがすっかりなくなり、「もっと早く相談すればよかった!」とおっしゃっていました。
また、更年期障害によって、スーパーでの買い物中に大量に汗をかいてしまうと悩んでいらっしゃった44歳の女性は、足りないホルモンを補充する治療で症状が改善しました。
クーラーの強い職場で冷え性が辛かった28歳会社員の女性は、生活習慣の改善(ジムで筋トレをするようになった)と漢方薬で、冷えにくい体質を手に入れることができました。
女性特有の悩みはどうしても人それぞれ色々な症状が出てきますし、西洋薬で治すとなると結構難しい。そんな方は、一度漢方に目を向けていただきたいな、と思います。
もちろん漢方にも欠点はあります。副作用もありますし、急性症状に対しては、やっぱり西洋薬の方が効果が出ることが多いです。そして、漢方では対応できない疾患ももちろんあります。精神科領域で言えば、例えば統合失調症の方には漢方だけで対処することはできません。ですから、西洋薬と東洋薬のいいところをバランスよく使うことが一番大事だと思います。
特に、漢方薬は毎日飲むだけなので継続しやすく、家事や仕事、子育てなどでセルフケアの時間がなかなかとれない、忙しい女性に向いています。
生理痛のために漢方薬を飲んだらニキビが治った!
実際私も婦人科系の漢方を飲んでいるので、それについて少しお話します。
私は元々、月経痛もありましたし、疲れると一ヶ月に複数回月経がきてしまうことがありました。そうすると、いくら検査で問題ないとわかっていても、不安になりますし、疲れやすかったり、なんとなく落ち着かないんですよね。
これを西洋薬で解決しよう、となるとピルを飲むことになりますが、私はピルを飲んでも月経痛は残っていました。
そんな悩みを、研修医時代に内科の先生にふと話したところ、漢方試してみるといいよ、と薦めてもらいました。
そこで話し合った結果、私の体質の場合、女性三大処方の一つである「桂枝茯苓丸」が合っているかな、ということになりました。さらに中学生時代からずっとニキビにも悩んでいたので、せっかくならニキビやシミなどの肌トラブルにも効果がある「薏苡仁」を追加した「桂枝茯苓丸加薏苡仁」を試してみよう、ということになり、早速飲み始めました。
2週間後、最初に出た効果は肌でした。ニキビ量が圧倒的に減ったんです。これには本当にびっくり。10年くらいずっと悩んでいて、塗り薬やサプリなど色々と試みていたものの効果を実感できなかった私の肌が、たった2週間で効果がでた。月経の悩みを解決しようと思って飲んだのに、こんな副産物まで与えてくれたという経験があり、私はそれ以来完全に漢方の虜になりました。
女性にとっては肌って気持ちにもすごく影響しますから。それ以来、私は自分の体調と相談して、風邪気味のとき、頭痛があるときなど、色々な漢方にお世話になっています。
漢方は食事のいいところをぎゅっと詰め込んだもの
人によっては、薬にはあまり頼りたくない…と考える方もいらっしゃるかもしれません。
私は診察のとき、薬が苦手な患者様には、「漢方はみかんの皮やナツメ、山椒など私たちの生活に身近なものを使用しているから、食事のいいところをぎゅっと詰め込んだものだと思ってくださいね。」とお話しています。そうすると、納得して飲んでくださいます。最初は抵抗があった方でも、本当に自分にあった漢方に出会った患者さんは、「漢方ってまずいと思ってたのに、今はハーブティーみたいに飲んでるの。」というお話をしてくださることも。漢方って面白いですよね。
その不調、我慢しないで
女性は不調が多くて辛い、と思うこともあるかもしれませんが、それは私たちのゆらぎやすいからだが、必死に頑張ってくれているからこそ生じる症状です。
だからぜひ、自分のからだを大切にしてください。
今日も頑張ってくれてありがとう、とお礼を言って、不調の根本解決のため、医師に相談する、自分に合った漢方を飲む、生活習慣を改善する、など、できることに取り組んでみましょう。
あなたの不調改善の役に立つことができ、自分らしい毎日を過ごすための一歩を踏み出すお手伝いができたら、これ以上嬉しいことはありません。
木村 好珠
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